ガーデンファーニチャー「青花波」「白華」

平成23年制作(試作品)

成形:丸滋製陶株式会社×加飾:谷野明夫(陶芸家・日本工芸会正会員)

「加飾」という装飾のプロセスは、工芸としての「やきもの」を創るうえで、非常に重要なプロセスだと考える。
これら「青花波」、「白華」と題されたガーデンファーニチャーは、素地を丸滋製陶所にお願いし、日本工芸会正会員、谷野明夫氏に加飾をお願いした。

谷野氏は、堆泥と呼ばれる、素地に色泥を盛り上げ装飾にする仕事を続けている。この堆泥は、素地に色化粧を塗りゴム液で文様をマスキングし別の色の色泥をその上に塗る。その後、ゴム液をはがし、乾燥させてから撥水剤をぬり、文様をスクラッチし、その上に色泥をのせるという、手間のかかる技法である。主なプロセスは、作品が完全に乾燥してからおこなうのが、特徴といえよう。

当たり前ではあるが、今回のガーデンファーニチャーは、谷野氏の作品としては、非常に大きい。また、多くの作品は「うつわ」であり、手で持てるサイズであるのに対して、ガーデンファーニチャーでは、そうはいかない。工芸的でない「大きさ」に工芸的な「加飾」をすることのおもしろさがあるように思う。文様と文様の「透き間」である。

ガーデンファーニチャー「青花波」と「白華」は、産業製品ではあるが、「工芸」を強く意識させられる「作品」としての存在感を醸し出している。

滋賀県立陶芸の森
創作研修課長心得  杉山道夫

この製品にお問い合わせは、陶芸の森創作研修課までお願いします。
電話:0748-83-0967

青花波
15-aouminami
白華
16-shirakaba

谷野明夫 陶歴(抜粋)
日本伝統工芸会正会員
滋賀工芸美術協会会員
信楽陶芸作家協会会員
京都精華大学非常勤講師

1949年(昭和24年)京都に生まれる
1977年京都市立芸術大学専攻科陶芸修了
1978年信楽に陶房を築く
日本伝統工芸展入選
日本陶芸展入選
中日国際陶芸展入選
朝日陶芸展入選
京都工芸ビエンナーレ入選
日本工芸会近畿展入選
京都工芸美術展選抜展入賞買上
日本工芸会近畿展京都新聞社賞受賞
日本工芸会近畿展滋賀県教育委員会教育長賞受賞
’99信楽陶芸展審査委員特別賞受賞
北の菓子器展優秀賞・奨励賞受賞
信楽秀明文化基金賞受賞
滋賀県文化奨励賞受賞
東京・大阪・京都各地にて個展開催