展覧会詳細

特別企画展
「インサイド×アウトサイド - 陶芸の森アート・クルーズ」

開催日2016年6月19日(日)〜2016年9月23日(金)
滋賀県立陶芸の森陶芸館

 緑豊かな自然のなかに点在する野外作品は、陶芸の森が誇る大きな魅力のひとつです。
 四季折々の景観と作品の調和がつくりだす空間は、「アート×自然」を象徴するものといえるでしょう。なかでも、信楽の大物造りの伝統に触れ、作家たちが挑んだ大型作品は、美術館の「なか」では得られない、「やきもの」の魅力を私たちに再認識させてくれます。
 また、陶芸の森は日本でも数少ない国際色豊かな創作の場といえるでしょう。アーティスト・イン・レジデンスを通して、信楽は世界の作家が憧れる「やきもの」の聖地となりつつあります。これまで、50か国約1000人以上の作家が集い、制作活動を展開してきました。彼等の足跡を示す多彩な作品は、陶芸の森の特性を示す貴重なコレクションです。
 本展は、美術館の「なか」と「そと」をひとつのフィールドに見立てて、2つの空間が生み出す双方の作品の魅力と広がりを、浮き彫りにしてゆく試みです。同じ作家の取り組みでも、空間のとらえ方次第で作風や技術など、作品の方向性に違いが認められるのも確かです。これまで陶芸の森で滞在制作した作家の作品を通して、自然とアートが融合した陶芸の森の、オープン・エア・ミュージアムとしての魅力をお楽しみください。

【会 期】

平成28年6月19日(日)~9月23日(金)
〔休 館 日〕月曜日 (7/18・9/19は開館、7/19・9/20は振替休館)
〔開館時間〕9時30分~17時(入館は16時30分まで)

【観 覧 料】

一般500円(400円) 高大生380円(300円)  *(  )内は20名以上の団体料金
※中学生以下および、身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳をお持ちの方と介護者(1名)は無料

【主 催】

公益財団法人 滋賀県陶芸の森

【後 援】

滋賀県教育委員会、甲賀市

【展示構成】

すごい迫力! やきもので感じる大地と炎のエネルギー

  作家を制作へと駆り立てるもの。それは誰も見たことのない世界への憧れなのかもしれません。なかでも、空間との関係性を意識しながら、土の躍動感や存在感を大胆に表現した大型作品は、そうした側面を端的に示す取り組みといえるでしょう。そこには個々の作家の個性やイメージとともに、驚きと感動を求める潜在的な意識が垣間みられます。

BOUSHI
速水史朗
「BOUSHI」
2001(平成13)年

風の門-宙-
川上力三
「風の門-宙-」
2005(平成17)年

色んなしぐさと表情で… 心のなかをのぞいてみよう!

 人物や動物は古代から現在まで、重要なテーマのひとつとして、絵画や彫刻など幅広い分野で表現されています。やきものにおいても、土偶や埴輪をはじめ創造力豊かな人物や動物が表現されてきました。とくに、1950年代以降に現代美術の動向に影響を受けて、やきものが大きく変貌してゆくなかで、人物や動物の表現も多彩な展開を遂げています。

ピーター・ヴォーコスにインスピレーションを受けたウマ
リサ・ラーソン
「ピーター・ヴォーコスにインスピレーションを受けたウマ」
1966年

無題
ザビーネ・ヘラー
「無題」
2001(平成13)年

あれも!これも? 出会いが生みだす信楽のイメージ

 中世古窯の系譜を継承する信楽は、海外にも広く知られた日本有数のやきもの伝統の地です。陶芸の森で制作した作家も、さまざまな出会いのなかで、それぞれ独自の信楽のやきもの像を表現してきました。信楽で生まれ育った作家、また県外や海外からこの地にやって来た作家。それぞれ背景の異なる作家たちの、新たな信楽のイメージを紹介します。

二重首の器
ピーター・カラス
「二重首の器」
1996(平成8)年

信楽大壺
澤清嗣
「信楽大壺」
2005(平成17)年

あなたならどう使う? 広がる「うつわ」の世界

 現代美術の影響から彫刻的なやきもの表現が幅広く展開してゆくなか、私たちの生活に身近な「器」も大きな変貌を遂げています。1980年代からは「器」の〈かたち〉に注目した、やきもの独自の造形表現が顕著になりました。実用性にとらわれることなく、広がりをみせてゆく「うつわ」は、現代陶芸の方向性のひとつを示すものといえるでしょう。

響相
吉村敏治
「響相」
2013(平成25)年

銹化瓷覘壺
佐藤和彦
「銹化瓷覘壺」
2004(平成16)年

うそだあー、信じられない! これもやきもの?

 戦後の陶芸は現代美術の影響のもとで、彫刻や絵画などさまざまな芸術表現との融合が進展しました。そして、作家の制作意識が多様化するなか、幅広い芸術的実験が試みられ、現代の「やきもの」表現は極めて多彩な展開をみせています。異素材を組み合わせた制作や「やきもの」とは思えないリアルな表現は、そうした取り組みの一例といえるでしょう。

レッド キッド
佐藤敏
「レッド キッド」
1982(昭和57)年

無題
ダニエル・ポントロー
「無題」
2009(平成21)年

関連行事

(1)ギャラリートーク 7月17日(日) 8月14日(日) 9月18日(日)
   時 間 = 各日程とも13:30から14:30(1時間程度)
    参加費 = 無料(入館チケットの提示が必要)

(2)野外作品を探そう!
  ポスターに掲載されている野外作品と一緒に撮影した写真を受付で見せてください。
  もれなくユニークなおもしろ紙風船をプレゼントします。

(3)子ども向け体験講座「探検×発見 やきものづくり」 事前申込制・先着順
   時 間 = 各日程とも10:00から15:00 定員=30名
    参加費 = 幼児~大学生1,100円、大人1,700円
      (⑤のみ 幼児~大学生1,100円、大人2,010円)
   

①マイてつくるマイマグ 7月17日(日)
②色んな形の貯金箱をつくろう!! 7月18日(月祝)
③おしたり、はったり、ちぎったり
  楽しいうつわづくり!
7月23日(土)
④明かりを灯そう!ランタン制作 7月24日(日)
⑤やきものの箱庭を作ろう! 7月30日(土)
⑥二色の土を使ってお皿を作ろう!! 8月6日(土)

8.同時開催
(1)二口尚弘茶器コレクション寄贈記念
   企画展示 お茶のうつわ物語-季節の花・おもしろ茶器-
〈二口尚弘茶器コレクション〉から、季節の花で彩られた美しい茶器、動物や人物をモチーフにした
おもしろ茶器を厳選しお楽しみ頂きます。

(2)陶芸館ギャラリー

①つちっこ! なるほど!やきものコーナー 6月19日(日)~7月13日(水)
②子どもたちの土の造形展-本物との出会いから- 7月16日(土)~8月28日(日)
③アート&デザイン×信楽 照明デザイナー・落合勉 9月10日(土)~9月23日(金)