展覧会詳細

第2回オープンスタジオ
原菜央 スライドレクチャー

開催日2017年5月21日(日) 15:00
滋賀県立陶芸の森創作研修館ギャラリー

滋賀県立陶芸の森は美術館と滞在型スタジオを備えた、全国でも数少ないやきものを専門とする文化施設です。創作研修館では5月より京都府の作家・原菜央氏をゲスト・アーティストとしてお迎えし、滞在制作を行っていただきます。それに際しまして、原氏に自作についてスライドレクチャーを行っていただきます。

-以下、原氏の応募資料より-

 作品を産み出す上で大事にしている事は「この文化を次の時代へ運ぶ」ということです。陶に限る事ではなく、受け継がれる日本の伝統技巧、文化は古い物として認識される傾向があります。だからこそ教えていただいた日本の技術に現代的な良き日本を落とし込み今を生きる人に伝え、その文化を残し、次につなげ絶やさぬよう広めていくことが私の使命だと思っています。

 私の作風は、スタンダードな染付をした磁器にみせ、細部をよく見ると装飾の龍や獅子の造形がゆるキャラの様なクリーチャーの造形を施していたり、注水の注ぎ口の部分が手になっていたり、伝統模様の中にアニメーションのモチーフを描いていたりなどです。

 とは言え、何でもあり、気をてらうことを目的にしているわけではありません。制作方法では気持ち、技法、原料、素材は伝統形式を守り制作します。それは絶対に外せません。

 しかし、世のイメージにある工芸作品と固くならず、今の日本、今を生きる人に身近な物を取り入れる事で工芸作品や日本の文化の概念を緩和し、若い人や世界中の人に親しみ易くする狙いです。

 また伝えることとは他に『イヤよイヤよも数寄のうち』と思いを大切にし、裏のテーマとしています。“出る釘は打たれる”などという言葉を恐れていては次につなげる芸術文化は残してはいけないと考えています。

 私には守る窯元名はありません。
 新しい物はみんな最初は不安です。
 不安から自分を守るために攻撃します。
 しかし、受け入れられないものほど脳や心に伝わる物も大きいと考えています。

 次の文化につなげていくには市場に乗るという成功や継承する名前だけではない、何か気になるとうシコリ(違和感・somethingなど何でもいいですが)が革命を呼ぶと信じて制作にあたっています。

 最後に、工芸や現代美術などの枠組みには捉えられず、陶という素材でこれから先の日本芸術の可能性を自分の感性で、世界に伝えたいという思いがあります。
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会 期

平成29年5月21日(日)~

スライドレクチャー: 平成29年5月21日(日)15時より開催予定
(於:陶芸の森 管理棟 視聴
覚室)

〔開館時間〕

9時30分~17時まで

〔休 館 日〕

月曜日

〔入 場 料〕

無料

会 場

滋賀県立陶芸の森 創作研修館ギャラリー

略 歴

原 菜央 HARA, Nao http://haranao.com/about

2007年 京都精華大学芸術学部造形学科陶芸分野 修了

2008年 京都資産業技術研究所 本科 修了

2009年 京都資産業技術研究所 専科 修了

2011年 京都府立陶工高等技術専門校 図案科 

2017年 滋賀県立陶芸の森創作研修館ゲスト・アーティスト

【個 展】

東京/伊勢丹新宿店 京都/器館 Sfera など