特別企画「湖国・滋賀の陶芸-風土と伝統そして交流のなかで」展
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期間:2020年07月18日(土) - 2020年09月22日(火)
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場所:滋賀県立陶芸の森 陶芸館
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主催:滋賀県立陶芸の森、京都新聞
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後援:滋賀県教育委員会、甲賀市、NHK大津放送局
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観覧料:一般 500円(400円)/高大生 380円(300円)、中学生以下無料 ※( )内は20人以上の団体料金
展覧会概要
古来より風光明媚な景勝地として、多くの人々に親しまれてきた湖国・滋賀。びわ湖を抱くこの地は良質の陶土を育み、豊かなやきもの文化をつくりだしてきました。中世古窯のひとつ信楽焼をはじめ、近世には街道と〈まち〉を中心に、多彩な陶窯が開かれています。今日ではそうした風土や伝統に魅せられ、各地で幅広い作家たちが活動しています。
人の精神活動に生活環境が与える影響は少なくありません。四季折々に豊かな風情をつくりだす景観、そして歴史や伝統との出会い…。水と緑が織りなす湖国の自然や文化との対話は、造形に模様また色や質感など、作家の表現にもさまざまな形で作用しています。こうした彼らの創作活動は、湖国・滋賀を象徴する個性のひとつといえるでしょう。
湖国での日々の暮らしのなかで、彼らは何に興味や関心をもち、作品に表現しているのでしょうか。
本展では、この地の風土と伝統そして交流のなかで、活動を繰り広げる彼らの作品と<ことば>を紹介。現代の多彩な陶芸を展望しながら湖国・滋賀の魅力に迫ります。
展示構成
◆湖国の自然に魅せられて
びわ湖に育まれたこの地の豊かな自然と大地は、湖国ならではの独特の歴史と文化をつくりだしてきました。満々と水を湛えるびわ湖に、緑豊かな四囲の山並みと肥沃な土壌、そして四季折々の植物や生物など…。湖国で創作活動を展開する作家は、こうした風情豊かな景観から、様々なインスピレーションを得ています。ここでは日常生活のなかで、作家の感性が捉えた湖国の自然とその魅力を、彼らの作品を通して紹介します。
レギーナ・アルテール「彩泥ボックス」2005
撮影=ホダカスタジオKENSE
◆信楽の伝統とともに
良質な陶土と焼成に必要な森林資源、そして京・大阪など消費地に近い好条件に恵まれた信楽は、中世から陶産地として独自の発展をとげてきました。焼締め陶器をはじめ、大物造りや小物造りなど、時代の変遷とともに育まれた伝統に、信楽の作家たちはいかに向き合い、自身のやきもの表現を追求しているのでしょうか。ここでは、とくにこの地で育ち作陶の道を歩んできた、現代信楽の作家の眼差しを彼らの作品を通して紹介します。
高橋楽斎(五代)「信楽大壺」2019
撮影=ホダカスタジオKENSE
◆さまざまな出会いのなかで
日本有数の陶産地・信楽を擁する滋賀は、〈やきもの〉に関する、さまざまな〈ひと・もの・情報〉が行き交い集う地域でもあります。この地での幅広い出会いと交流のなかで、独自の新境地を拓いてゆく作家も少なくありません。陶芸の森アーティスト・イン・レジデンス事業は、そうした動向を示す象徴的な場といえるでしょう。ここでは、信楽をはじめ滋賀を舞台にした様々な出会いと、交流のなかで制作されてきた作品を紹介します。
青木挙「Composition」2005
撮影=ホダカスタジオKENSE
◆特設コーナー
都への玄関口として、古より交通網が整備されてきた街道の国・近江。この地では人々の往来とともに、特色あるやきもの文化が育まれてきました。東海道の膳所焼・姥餅焼・石部焼・西近江路の古藤焼・比良焼・杣山焼、中山道や朝鮮人街道の小冨士焼・湖東焼、北海街道の長浜湖東焼など…。ここでは中世窯の伝統を誇る信楽焼をはじめ、近世の商品経済の発達を背景に、城下町や宿場町を中心に花開いた陶窯の数々を紹介します。
信楽焼「山水土瓶」19C(個人蔵)
撮影=ホダカスタジオKENSE
ギャラリートーク
※7月19日(日)のギャラリートークは、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止とします。
2020年7月19日(日)・8月16日(日)
各日とも13時30分から(1時間程度)
(※新型コロナウィルス感染症の状況により、予定を変更若しくは中止する場合があります。最新の情報は当館ウェブサイトにてご確認ください。)
関連行事
ビデオ上映「信楽焼・湖東焼解説ビデオ」展覧会会期中随時
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(※高校生・大学生の方は必ず学生証をご提示ください。学生証のない方は一般料金となります。)