特別展 「九谷赤絵の極致 宮本屋窯と飯田屋八郎右衛門の世界」

2025年10月11日(土)~ 2025年12月14日(日)
  • 期間:
    2025年10月11日(土) - 2025年12月14日(日)
  • 場所:
    滋賀県立陶芸の森 陶芸館
  • 主催:
    滋賀県立陶芸の森、九谷赤絵全国巡回展開催実行委員会
  • 入場料:
    一般900円(720円)/大学生720円(570円)/高校生以下無料※( )内は20人以上の団体料金
  • ギャラリートーク:
    10月25日(土)・11月9日(日)・12月7日(日)※各日とも13:30~

「九谷赤絵」とは、九谷焼の様式の中で、赤と金の細密描写を特徴とする絢爛豪華なやきものです。
九谷焼の赤絵は、石川県加賀市に開窯した「再興九谷」の宮本屋窯(1832~1859)で大成されました。宮本屋窯の赤絵は、黒みがかった赤(通称・血赤)で文様を細かく描き込んだ赤絵細描と、金彩とともに赤以外の上絵釉を用いた点が特徴です。また画題の一部に、中国・明時代の墨の文様集『方氏墨譜』から着想を得たことで独自の表現を広げました。とりわけ、主画工・飯田屋八郎右衛門(1801~1848)が、細密描写に優れた手腕を発揮しました。
「九谷赤絵といえば宮本屋窯」と呼ばれ、その絵付は極めて繊細で、完成に多くの時間を要するため現存数が極めて少なく、これまで全国的に一堂に展示紹介される機会がありませんでした。
本展では、細密描写という高い技術力に支えられた九谷赤絵の珠玉の作品の数々をご覧いただきます。

宮本屋窯≪許由図鉦鉢≫ 江戸時代後期 九谷焼美術館蔵

宮本屋窯≪結蜃楼に双鳳玦図四方徳利≫江戸時代後期 個人蔵

宮本屋窯≪南柯之夢図六稜形鉢≫江戸時代後期 個人蔵

宮本屋窯≪革図水柱≫ 江戸時代後期 個人蔵