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特別企画 シリーズ・やきもの✕グルメⅠ-シェフ イチ推しの、Shigaraki Style展

2024年06月15日(土)~ 2024年09月01日(日)
  • 期間:
    2024年06月15日(土) - 2024年09月01日(日)
  • 場所:
    滋賀県立陶芸の森 陶芸館
  • 主催:
    滋賀県立陶芸の森
  • 後援:
    滋賀県教育委員会 甲賀市 NHK大津放送局 京都新聞
  • 協力:
    京セラ株式会社
  • 入場料:
    一般750円(600円)/高大生560円(450円)/中学生以下無料 ※( )内は20人以上の団体料金
  • ギャラリートーク:
    2024年7月28日(日)・8月25日(日) ※各日とも13時30分~

料理の世界から信楽焼の魅力に迫る展覧会。
“うつわ”の研究が進展した近代以降、信楽では多くの工房や製陶所が独自の“Shigaraki Style”を追求してきました。とくに昨今の食事への意識の高まりは料理と生活の関係に大きな変化をもたらし、“うつわ”へのこだわりは家庭の食卓にまで広がりつつあります。
本展では、料理の世界で今注目されている信楽の“うつわ”を中心に、双方の関係を探りその魅力に迫ります。


杉本貞光「信楽火色丸皿」c.1999 個人蔵
料理:陶の辺料理 魚仙


小川顕三「灰釉五角形皿揃」2005

Prologue “食器は料理の着物”
食道楽から作陶の道に入り、類い希な感性で芸術的才能を発揮した北大路魯山人(1883-1959)の、料理の印象はうつわ次第で大きく変わることを示した名言です。
北大路魯山人は信楽の陶土を好み、志野や織部そして黄瀬戸の作風などに用いてきました。1930 年頃荒川豊藏とともに陶土を求めて信楽を訪れて以来、度々この地で作陶を試みています。

 北大路魯山人「色絵葡萄文扇形鉢」 c.1943 陶芸館蔵 撮影=杉本賢正

 

Section 1 特別なひと時を愉しむ
陶芸家と料理家の世界は扱う素材や技に違いはあるものの、伝統と向き合い現代の表現を追求する点で、非常に近い存在なのかもしれません。洗練された上質な空間のなかで、研ぎ澄まされた双方の感性が響きあう美の競演。臨場感溢れるその空間は劇場のようです。信楽特有の豊かな土の風合いや質感が、料理とともに至福のひと時をもたらしてくれます。

 古谷和也「信楽手付鉢」 2021 料理=近江懐石 清元 撮影=齊藤文護

 神﨑秀策「信楽蛤形鉢」 2021 料理=近江懐石 清元 撮影=齊藤文護

Section 2 気軽に集い楽しむ時間
うつわの取り合わせには、料理家の感性が色濃く反映されています。それは風味やレシピに独創性を探求する創作料理の世界に、顕著に認められる表現なのかもしれません。色・かたち・装飾など、信楽は時代に応じて多種多彩なやきものを焼造してきました。個性豊かな料理を彩る現代のうつわにも、そうした信楽のモノづくりの伝統が息づいています。

 広川純「鍋セット(三種)」2004  陶芸館蔵 撮影=杉本賢正

 デイリーライフ信楽(デザイン=ナタリー・ラーデンマキ)「土鍋〈PATA〉」2008 料理=オステリア セーザモ 撮影=杉本賢正

Section 3 くつろぎの時間を彩る
普段の生活から離れた非日常的な空間で、気分転換にゆったりと時間を過ごし、親しい友人たちと会話を楽しむ…。カフェでは、インスタ映えするケーキやランチが注目を集めています。信楽は茶器や碗皿などを手掛けてきた小物の産地でもあります。はつらつとした装飾や穏やかな土味を活かしたデザインで、信楽のうつわはくつろぎの時間を優しく彩ります。

 安見工房「グレー×黄 角皿〈はなととり〉」 2023 個人蔵

 峡月窯(宇田康介・令奈)「輪花皿(二種)・板皿・ポット・マグカップ」2024 個人蔵 写真提供:うつわ屋フランジパニ

Section 4 暮らしを彩る “おうち時間” 
家庭料理は、最も身近な創作活動なのかもしれません。コロナ禍を転機に生活への意識が変わりゆくなかで、“おうち時間”をより豊かに過ごすためのアイテムとして、いま信楽の温かみのあるうつわが食卓で活躍しています。

 庄左ヱ門窯 松庄・古谷製陶所 写真提供:土鍋ごはん&café 睦庵

 神﨑継春「灰釉掛け分け組鉢」1997 料理・撮影:加納亜美子

Column   信楽の巨匠が愛した一品
古谷道生(1946-2000)・髙橋春斎(1927-2011)・五代上田直方(1928-2016)・大西忠左(1926-2023)・神山清子(1936-2023)・日根野作三(1907-1984)。現代の信楽を語る上で、大きな足跡を遺した陶芸家と陶磁器デザイナーたち。ご遺族や関係者の協力で得られた料理に関するエピソードを交え、故人ゆかりの一品を作品とともに紹介します。

 滋賀県立信楽窯業試験場(デザイン=日根野作三)「漬物セット」 1960s 撮影=杉本賢正

Epilogue  シェフが挑む理想のうつわ-信楽の陶土を活かす
イタリアン・レストランの福田憲一シェフは、うつわとの理想の関係について“何よりも料理との相性”だと語ります。優美なフォルムに仕上げられたカップとざっくりとした質感豊かなソーサー、パッチワークのような表現を試みた器など…。福田シェフの作風は、土の多彩な表情をコントラスト豊かに引き出してゆく表現にあります。そこには、信楽の陶土から得た福田氏の独創的なアイディアが溢れています。
*リストランテ イル バンビナッチョ( 東京・西麻布)
シェフ自らが手掛けるうつわと素材を活かした料理の最高の組み合わせを楽しむことができます。

ミュージアムショップでは、展示作家の器などが購入して頂けます。

 

 

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特別企画「シリーズ・やきもの×グルメⅠ-シェフ イチ推しの、Shigaraki Style-」展

一 般:750円  ⇒  680円に割引!!
高大生:560円  ⇒  500円に割引!!
中学生以下は、無料!!

上記リンクをクリックし、インターネット割引券をダウンロードして下さい。
画面もしくは画面を印刷した用紙の提示で、割引料金で入館いただけます。
(※高校生・大学生の方は必ず学生証をご提示ください。学生証のない方は一般料金となります。)

 

■関連企画
 ・ギャラリートーク【申込不要・入場券要】
   日 時:令和6年7月28日(日)、8月25日(日) いずれも13時30分~
 ・つちっこプログラム特別講座「わたしのイチオシの、“うつわ”をつくろう!」【事前申込・抽選制】
   日 時:令和6年8月3日(土)、4日(日) *午前の部 10時~12時/午後の部 13時~15時
   会 場:信楽産業展示館・創作スペース
   定 員:32人(午前の部・午後の部とも各16人) 参加料:2,600円
   申込み:E-mail(t-oubo@sccp.jp
 ・対話の森【事前申込・無料】
  ひさご寿し料理長・川西豪志×陶芸の森館長・松井利夫 モデレーター/陶芸の森副館長・青田朋恵
   日 時:7月21日(日) 14時~15時30分   会 場:信楽産業展示館信楽ホール
   申込み:ファックス(0748-83-1195)、E-mail(gakugei@sccp.jp

■同時開催
 ・陶芸館ギャラリー【入場無料】
  甲賀市・滋賀県立陶芸の森連携企画展「世界をみつめて-シンクロする信楽の感性」
   会 期:令和6年6月15日(土)~7月15日(月祝)
 ・ここでもみられる“陶芸の森コレクション”
  シリーズ・近江のやきものⅠ 近世に花開いた湖国の陶窯と街道文化
   会 期:令和6年6月29日(土)~令和7年2月11日(火祝)
   会 場:第一会場 甲賀市土山歴史民俗資料館【無料】*2月9日(日)まで
       第二会場 甲賀市水口歴史民俗資料館【有料】