特別展「躍動するアジア陶磁-町田市立博物館所蔵の名品から-」

2024年09月14日(土)~ 2024年12月08日(日)
  • 期間:
    2024年09月14日(土) - 2024年12月08日(日)
  • 場所:
    滋賀県立陶芸の森 陶芸館
  • 入場料:
    一般850円(680円)/高大生640円(510円)/中学生以下無料 ※( )内は20人以上の団体料金
  • ギャラリートーク:
    2024年9月22日(日)・10月13日(日)・11月17日(日) ※各日とも13時30分~

日本屈指の東南アジア陶磁コレクションで知られる、町田市立博物館(現在休館中)の陶磁器やガラス工芸の優品約150点を厳選して展示します。多彩な作品を通じて、魅力に溢れたアジア工芸の世界をお楽しみいただけます。

 

1章 東南アジア陶磁の黎明
展示件数:ベトナム4点、中国4点、タイ5点、クメール1点、ラオス1点、計16点
10世紀まで中国の統治を受けていたベトナムでは、中国の影響を強く受けた陶磁器が発達しました。また各地では独自の土器も作られます。
本章では、のちの東南アジア陶磁の基礎となる、これら黎明期の陶磁器を紹介します。

「加彩耳杯一式」中国・前漢(紀元前2-1世紀)

「青磁天鶏壺」中国・ 南朝(5世紀)

 

2章 淡緑と褐色の造形
展示件数:クメール15点、計15点
9世紀にカンボジアで勃興したクメールは、12世紀にインドシナ半島の大半を治める大帝国に発展し、他に類を見ない陶磁文化が栄えました。
本章では、クメールで作られた独特なスタイルを持つ陶磁器を紹介します。

「灰・黒褐釉人面瓶」クメール(11-12世紀)

「黒褐釉兎形壺・灰釉兎形壺」クメール(12-13世紀)

 

3章 色の競演
展示件数:ベトナム22点、中国2点、計24点
ベトナムの民族王朝である李朝と陳朝では、中国宋時代の陶磁器の影響を受けつつ、白・緑・茶などのカラフルな陶磁器が作られました。
本章では、それらに影響を与えた中国陶磁と併せて紹介します。

「白磁褐彩鸚鵡形容器」ベトナム・李朝(11-12世紀)

「白磁蓮弁文壺」ベトナム・李朝(11-12世紀)

 

4章 多彩な青磁
展示件数:タイ7点、クメール1点、中国9点、ベトナム4点、ミャンマー1点、計22点
中国で作られた青磁は各国で珍重され、のちに東南アジアで窯業技術が発達すると各地で個性的な青磁が作られるようになります。
本章では、中国および東南アジア各地で作られた青磁を一堂に並べます。

「青磁鳥形水注」タイ・スコータイ~アユタヤ朝(15世紀)

「青磁花文盤」中国・元(13-14世紀)

5章 黒の表現
展示件数:タイ14点、中国6点、ベトナム4点、ミャンマー1点、計25点
中国では3世紀から鉄顔料で絵付けをする「鉄絵」の技法が確立され、14世紀以降東南アジア地域にその表現が広がりました。
本章では、中国と東南アジア陶磁の中で、鉄を用いた様々な黒釉の表現を紹介します。

「鉄絵魚文鉢」タイ・スコータイ~アユタヤ朝(15世紀)

「鉄絵花唐草文盤」タイ・スコータイ~アユタヤ朝(15世紀)

「黒釉天鶏壺」中国・東晋(4世紀)

「黒釉搔落文碗」ベトナム・陳朝(14世紀)

「鉄絵龍鳳文壺」中国・元(14世紀)

6章 多彩の美
展示件数:中国8点、ベトナム22点、ミャンマー3点、計32点
14世紀に中国で青花が開発され、のちにベトナムにも伝播します。また、アジア各地で緑・赤・黄など多彩な絵付けが行われます。
本章では、様々な色を用いて彩られた中国と東南アジア陶磁を紹介します。

「五彩水禽文盤」ベトナム・黎朝(15世紀)

「青花魚文盤」ベトナム・黎朝(16-17世紀)

「青花象形水注」ベトナム・黎朝(15-16世紀)

「法花蓮花文壺」中国・明(16世紀)

「白釉緑彩鳥文盤」ミャンマー・ペグー~タウングー朝(15-16世紀)

「豆彩団花文鉢」中国・清 雍正年間(1723-35年)

「青花牡丹文盤」ベトナム・黎朝(15世紀)

特別展示「町田市立博物館が誇る中国ガラスの魅力!」※巡回地の中で当館のみ展示
展示件数:色ガラスや多彩な鼻煙壺など14点ほど

「白地青被葡萄栗鼠文瓶」中国・清(18-20世紀)

「白地多彩猫菊蝶文鼻煙壺」中国・清(18-20世紀)