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特別展「岡本太郎 アートの夢-陶壁・陶板・21世紀のフィギュア造形」 ~大衆にじかにぶつかる芸術を~

2023年07月15日(土)~ 2023年12月17日(日)
  • 期間:
    2023年07月15日(土) - 2023年12月17日(日)
  • 場所:
    滋賀県立陶芸の森 陶芸館
  • 主催・後援:
    主催:滋賀県立陶芸の森
    後援:滋賀県教育委員会、甲賀市、NHK大津放送局、京都新聞
  • 協力・企画協力:
    協力:大塚オーミ陶業株式会社、滋賀県工業技術総合センター信楽窯業技術試験場、京セラ株式会社、株式会社カプコン、株式会社ニトロプラス、株式会社グッドスマイルカンパニー、株式会社SUM ART、株式会社フレア(順不同)

    企画協力:GILL GILL(株式会社ディープケース)、ほっぺふき子
  • 入場料:
    一般700円(560円)/高大生530円(420円)/中学生以下無料 *( )内は20人以上の団体料金
  • ギャラリートーク:
    8月20日(日)・10月15日(日)・11月19日(日) ※各日とも13:30~

※背景の写真提供:川崎市岡本太郎美術館 

芸術家・岡本太郎は、「一般大衆にじかにぶつかる、社会に開かれた芸術を実現したい」 と記し、1952年に初めてのパブリックアートとなるモザイクタイルを手掛けました。1954年には、量産を目指し粘土で≪犬の植木鉢≫を常滑で制作、その後刈谷でも類似の造形を手掛けました。1963年に信楽で制作された≪坐ることを拒否する椅子≫は、人と直に触れ合うアートの在り方を探り、代表作として全国に多数存在しています。
 戦後、建築家・デザイナー・芸術家による建築陶器が人とアートとの結びつきを強めていくなか、岡本太郎が信楽で手掛けた日本万国博覧会 (大阪万博) の ≪太陽の塔≫ の <黒い太陽> (1970)は、多くの人々の記憶に刻まれています。このように産地と岡本太郎の出会いのなかで培われた技術力は、大塚オーミ陶業株式会社の大型陶板などに受け継がれます。
 また、岡本太郎は絵画に比べ「彫刻はより肉体的であり、直接的である。実体がそこにある彫刻の強さ。」と記しています。アニメ・マンガのキャラクター造形は21世紀の大衆が求めたアートのひとつです。 クリエイターらの独自の世界観を反映した高精度なフィギュアが生まれています。

 本展覧会では、〈芸術の大衆化〉 をテーマに、近代の建築装飾陶器、パブリックアートや量産品のデザインを手掛けた岡本太郎らの作品を紹介。またフィギュア造形の世界や壁画の可能性を併せて取り上げつつ、岡本太郎が思い描いた夢の先、21世紀アートの息吹を見つめます。

■展覧会構成

【序  章】近代建築と装飾陶器-建築と現代アートの原流

19世紀末、ワグネルが創業した旭焼釉下彩装飾タイルを先駆けに、明治から昭和初期に美術工芸化をテーマに近代建築に装飾陶器が組み込まれました。ここ信楽では、滋賀県庁本館の為のレリーフタイルが製作されました。

※転写禁止

滋賀県庁本館「アカンサス紋レリーフタイル」
1939年
製作:信楽糸取鍋合名会社/指導:滋賀県立窯業試験場

【シーン1】建築と現代アートの融合

戦後1960年代から信楽で制作されたパブリックアートを紹介。特に、岡本太郎が産地の技術力を得て生み出した数々のレリーフ・陶板作品を中心に、熊倉順吉の陶壁や大塚オーミ陶業株式会社が現代作家と手掛けた美術陶板なども併せて紹介します。

※転写禁止

大塚製薬株式会社Hi-zタワー
「いのち躍る」
1983年(2000年改修)
原画_岡本太郎/製作_大塚オーミ陶業株式会社
写真撮影:杉本賢正

 

※転写禁止

デザイン:岡本太郎/製作:近江化学陶器株式会社
「足」
1964年
独立行政法人日本スポーツ振興センター国立代々木競技場蔵

【シーン2】岡本太郎が目指したアートの大衆化

1954年に常滑で岡本太郎が制作した「犬の植木鉢」は、その後量産が試みられた。信楽で制作され、全国各地に送られた「坐ることを拒否する椅子」、その他「むすめ」や「歩み」など、陶芸を通して実現させた岡本太郎の量産への想いをたどります。

※転写禁止

岡本太郎
「犬の植木鉢」
1954年
滋賀県立陶芸の森陶芸館蔵

 

※転写禁止

近江化学陶器株式会社/原型:岡本太郎
「むすめ」
1960年代中頃
個人蔵

【シーン3】21世紀のフィギュアの世界-新しいアートの息吹

二次元のアニメやマンガを三次元に仕上げる仕組や技術は、フィギュアが生まれた当初から模索されていました。近年では積み上げられた技術に、クリエーターの独自の世界観やデジタル技術を駆使した表現など、多彩な作品が生み出されています。フィギュア造形の世界は、大衆が待ち望んだ21世紀アートの息吹をみせてくれます。

石崎紗央里/植田明志/榎木ともひで/大山竜/大畠雅人/九千房政光/さと/竹内しんぜん/塚田貴士/藤本圭紀/真辺菜月(CREA MODE)/吉沢光正/ゆま


石崎紗央里 ISHIZAKI, Saori
「DOLLEL retro style – Dressup Custom Color ver」
2023年 個人蔵 ©Ishizaki Saori


植田 明志 UEDA, Akishi
苺の王とパンケーキツムリ
2021年 個人蔵


榎木ともひで ENOKI, Tomohide
二次元的骨格標本少女 富井アンナ
2023年 個人蔵
©榎木ともひで


大山 竜 OHYAMA, Ryu
『モンスターハンター』大空の王リオレウス(赤)
2007年 GILLGILL蔵
©CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.


大畠 雅人 OHATA, Masato
GAME
2018年 個人蔵


九千房 政光 KUSENBOU, Masamitsu
大日如来胸像
2018-2019年 個人蔵


さと Sato
『刀剣乱舞ONLINE』歌仙兼定
2017-2018年 原作『刀剣乱舞ONLINE』
©2015EXNOA LLC/NITRO PLUS 版元:株式会社ニトロプラス


竹内 しんぜん TAKEUCHI, Shinzen
アフリカゾウ
2018年 個人蔵
©2018 Shinzen Takeuchi


塚田 貴士 TSUKADA, Takashi
赤い蝋燭と人魚 黒髪ver.
2021年 原画 Sheep 個人蔵
©Sheep
©SUMART


藤本 圭紀 FUJIMOTO, Yoshiki
みならいウィッチ~THE GREAT PUMPKIN~
2017年 個人蔵
©Yoshiki Fujimoto


真辺 菜月 [CREA MODE] MANABE, Natsuki [CREA MODE]
紅花カガリ
2023年 個人蔵
©CREA MODE, Manabe Natsuki


吉沢 光正 YOSHIZAWA, Mitsumasa
のんのん
2022年 個人蔵
©山下しゅんや


ゆま Yuma
『Fate/EXTRA CCC』 セイバー・ブライド
2016年 原作『Fate/EXTRA CCC』
株式会社グッドスマイルカンパニー蔵
©TYPE-MOON ©Marvelous Inc.

【シーン4】川田知志「太郎の色とカタチ×パブリック」(パート2の陶芸館ギャラリーにて展示)

日本国内で数少ない壁画家の川田知志が、岡本太郎が手掛けた作品とドローイングから、社会に対して公共空間で発信し続けたメッセージや建築とカタチとの関連性を考察し、新たな解釈を描き加えることで、壁画の新境地を探ります。

※転写禁止

川田知志
「ノーサイド」
2017年当時
撮影:怡土鉄夫(※参考画像)

 

特別展「岡本太郎 アートの夢-陶壁・陶板・21世紀のフィギュア造形」~大衆にじかにぶつかる芸術を~インターネット割引券

文字をクリックするとインターネット割引券が開きます。

特別展「岡本太郎 アートの夢-陶壁・陶板・21世紀のフィギュア造形」~大衆にじかにぶつかる芸術を~

一般 : 700円 ⇒ 630円に割引!!

高大生:530円 ⇒ 480円に割引!!

中学生以下は、無料!!

上記リンクをクリックし、インターネット割引券をダウンロードして下さい。
画面もしくは画面を印刷した用紙の提示で、割引料金で入館いただけます。
(※高校生・大学生の方は必ず学生証をご提示ください。学生証のない方は一般料金となります。)

 

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・日時:10月8日(日)14時~15時30分 
・会場:信楽産業展示館信楽ホール
・応募方法:電話、FAX、E-mail:mori-otoiawase@sccp.jp のいずれかにてお申込みください。
 ※お申込みの際には、氏名・電話番号をお伝え願います。

トーク終了後、書籍へのサイン会と展示作品の前での撮影会を開催します。

詳しくは、https://www.sccp.jp/events/18106/ でご確認ください。

(3)つちっこプログラム子ども特別講座【要事前申込】
・日時:7月29日(土)、7月30日(日)、8月5日(土)、8月6日(日) 各日とも、午前の部10時~12時・午後の部13時~15時
・定員:各回16名、抽選制 ※くわしくはHPをご覧ください

(4)ギャラリートーク【申込不要】
・日時:8月20日(日)、10月15日(日)、11月19日(日)いずれも13時30分~

(5)〜岡本太郎が憧れた「ピカソ」の世界に出会う〜【大塚オーミ陶業のショールーム見学会】
本展に協力・出品いただいている「大塚オーミ陶業株式会社」のショールームで陶板名画や文化財の複製陶板、現代作家とのコラボ作品など同社が誇る多くの作品にふれていただきます。
・開催日時  第1回目:8月31日(木)※パート1開催期間中
       第2回目:11月10日(金)※パート2開催期間中
・申込方法   陶芸の森のお問い合わせフォームにて受付 mori-otoiawase@sccp.jp 
※その他、詳細はこちらのチラシを参照
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